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3月18日(二日目)
夜は風がものすごく強くて、テントが本当に飛ばされそうになった。
夜があけても風はかなり強い。こうした中でテントを畳むのはけっこう大変なのだ。
強い風の中でテントを撤収して、10番切幡寺に向かう。約4kmほどの道のりで1時間の歩行であるが、朝はなにかしらザックが軽く感じる。
歩き始めてすぐに、小豆洗大師というお堂があった。小さなお堂で、見過ごしてしまいそうな目立たないものだった。
時々雨が降る中を歩いて行く。お寺に近づくにつれて山の中に入って行く。このあたりで天気は最悪で、山の樹林が風でゴウゴウとなっていて、霧も流れてゆく。空は厚い雲で覆われて、薄暗い感じなのだ。
ようやく山門に着いて、お寺の境内に入る。でも、ここから333段の石段を登らなければいけないのだ。
登り切って、本堂の前に着いた頃にようやく天気が回復してきて、空が明るくなってきた。
参拝を済ませて帰ろうと思ったら、看板があって、ここには国の重要文化財の塔があることがわかった。すばらしい二重の塔で、これは徳川2代将軍秀忠が大阪住吉神宮寺に寄進したものを、明治6年にこの地に移築したものなのだそうだ。
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