BACK 67番 大興寺
5月7日(35日目)
大興寺からは裏口から出た。きれはこの寺に来るときに見た入り口である。
車道に出てて真っ直ぐに行くと国道377号線にでる。この車が行き交う国道を横切って、家並みの間を細かに曲がって歩いて行く。途中には大きな溜め池があった。香川県は本当に溜め池が多い。
高速の高架を潜ったのは14時少し前。県道をひたすらまっすぐに行き、観音寺市街をめざす。
観音寺市街を歩いて財田川を渡ると、その向こうに神社あった。神社の境内の横、川に沿った細い道を行くと左が辻塀となってその中は墓地である。その辻塀の角に六十九番札所と刻まれた石柱がたっていた。ここで左折するとその正面に仁王門がある。仁王門の入口には六十九・七十番札所と書かれている。ここは一つの境内に68番札所神恵院と69番観音寺の2つの札所があるという珍しいところなのだ。
仁王門をくぐって参道を少し行き、石段を登ると境内である。
石段を登ったところには巨木が枝を広げていて、その後には大日如来を真ん中に五体の石仏が並んでいる。この石仏の左にたっているのが観音寺の大師堂である。赤塗りで普通の大師堂とは雰囲気が少し違っている。
境内の左には、これも赤塗りの観音寺本堂がある。この本堂は平安時代建てられたもので、その後何度か修復されているのだが、重要文化財に指定されているのだ。
納経所は一つで、ここで二つの納経をうけるのだ。
困ったことになった。財布に1000円札が1枚しか入っていない。小銭も含めて有り金は2100円しかない。どこかで郵便局を探さなければいけないのだが…。
順番通り、まず神恵院にお参りした。石段を登るのだが、工事中で、工事の足組みをくぐったその上には本堂とは似ても似つかぬ建物があった。
石段の上には真四角なコックリートの建物がたっている。階段を登ると格子戸の前に賽銭箱や納札箱が置かれているのだが、お寺の本堂といった雰囲気はまったくないのだ。
階段を下って、その右にあるのが大師堂である。ただこの建物は長屋のようになっていて、向かって右から大師堂、十王堂、太子堂となっているのだ。
大師堂の向かいが庫裡で、その障子は開かれていて、釈迦誕生仏が置かれていた。中には釈迦の掛け軸が下げられていた。誕生仏のよこには甘茶が置かれていた。今日は4月8日、お釈迦様の誕生日の花祭りだということを思い出した。せっかくなので甘茶をご馳走になった。二杯も飲んでしまった。うまかった。
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ここで左折する
仁王門が見えてきた
仁王門をくぐってもう一度石段を上る
納経所
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