BACK 34番 種間寺
3月29日(13日目)
次の札所、35番の清滝寺へ向かう。種間寺境内から出て広い車道に出ると、道路標識にはすぐに右折するようになっていた。ガイドブックの地図と違うので、磁石を出して確認すると、それは車で遍路するための道順のようなのだ。
地図を信じて直進することにした。
小さな集落を過ぎて行く。畑には菜の花咲いていて、ものすごくきれいである。四国の山里を巡って行くこんな道は好きである。
1時間ほど歩くと、涼月橋という古い石の橋があった。古い街並みを残す集落である。すぐに左には高い土手に沿った道になる。これが仁淀川である。
土手には菜の花が美しい。
仁淀川大橋を渡る。橋の上から見ると、この仁淀川の流れはすばらしくきれいである。この川は四万十川に劣らないほどの清流なのだそうだ。
橋を渡ったところで右折して、土手に沿った道を行く。やがて土佐市の街の中に入って行く。私は土佐市役所を目指す。次の清滝寺は山の上にある寺で、参拝が終わったらまたこの土佐市にもどってこなければいけないのだ。重いザックを背負って山道を登るのはつらいので、どこかに荷物を預けていきたい。そこで、市役所のロビーにザックを置いてゆこうというわけなのだ。
空身になって、土佐市役所から清滝寺を目指す。商店街を抜けて、指導標に従って右折する。その曲がり角にあるお店には、荷物お預かりしますという張り紙があった。こんなお接待もしてくれるんだとけっこううれしくなる。でも、このときはまだ店が開いていなかった。
道を曲がって少し行くと、広いバイパスに出る。これを横切ってまっすぐに歩いてゆく。高知自動車道の高架をくぐって行く手を眺めると、確かに山腹にお寺の屋根らしきものが見える。あそこまで登ることになるらしい。
田んぼの中の道をまっすぐに進んで、ふたたび高速の高架をくぐり、曲がりくねった細い車道に入る。途中から遍路道に入って山道を登ると、大きな仁王門の前に着いた。この仁王門には龍の絵があって、明治23年に土地の画家・久保南窓によって描かれたものである。
境内に入ると目に付くのが大きな仏像である。このお寺の御本尊である薬師如来の銅像なのだ。
納経を済ませて納経所に向かうと、その手前には展望所があって、土佐市の向こうに蒼い海が見えた。
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涼月橋
土手の上にお堂があった
仁淀川を渡る
清滝寺の仁王門
清滝寺に着いた
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