BACK 54番 延命寺
5月2日(30日目)
延命寺からは裏道を行く。3.5kmの道のりである。
すぐに高速道路の高架をくぐって墓地の中に入って行く。この大谷霊園ではツツジの花が満開で、花を眺めるために休憩してしまった。
遍路道は今治の市街地に入ってゆく。
JRの高架を潜って町の中を行くと、公園のようなところがある。
ここが55番札所の南光坊である。
到着は14時15分。
国道に面して新しい仁王門がたっている。この門には仁王像ではなくて四天王像が収められているのだ。この四天王像もあたらしいもので、白木の木像である。この像の原型は奈良東大寺の戒壇院の四天王像だろうと思う。戒壇院の四天王像は天平塑像の傑作で、その深い表情には大感動したのだが、それをここの木像に求めるのは酷かもしれない。
参道を行くと正面に本堂がたっていて、左に大師堂、毘沙門堂、薬師堂と並んでいる。右には手水場があってその奥に納経所がある。 本堂の前には大きな石灯籠がたっていて、さらにその前には高い石柱が立っているのが特徴的だ。
納経所へ行こうとしたら、呼び止められた。講談社が発行している週刊「四国八十八ヶ所遍路の旅」の記者で、インタビューを受けてしまった。
記事にしてくれるんだろうか。ちょっと楽しみ。(ちなみに、ちゃんと23集に登載された)
この南光坊のすぐ隣にはりっぱな神社がある。明治に神仏分離がなされる前には同じ境内にあったのではないかと思う。せっかくなので隣の神社に入ってゆくと、これは大山祇神社であった。大三島で参拝した神社の別宮ということらしい。この本殿の右には赤い鳥居が連なる稲荷社もあった。
→大山祇神社
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大谷霊園のツツジ
広い車道に面して楼門がたっている
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