BACK 14番 常楽寺
3月19日(三日目)
次の15番国分寺までは1km足らず。すぐだ…と思ったら、これがけっこう長く感じた。本当に疲れはてている。
国分寺というのは、奈良時代に聖武天皇が勅令を発して全国に造ったあの国分寺なのだ。ここは阿波の国の国分寺である。これから88番までお遍路をするのだが、四国にはその名の通り4つの国があって、阿波の国・土佐の国・伊予の国・讃岐の国それぞれに国分寺が置かれている。その国分寺はすべて札所になっているのだ。最初の国分寺である。
国分寺の山門前には大きな石碑がたっていて、聖武天皇勅願所と刻まれている。山門をくぐって境内に入ると、正面に本堂がたつ。その形は縦長で、私には信州善光寺を思い出させてしまうのだ。本堂に向かう道の左には鐘楼が建っている。お遍路が鐘を撞いたりしていたが、この鐘楼のつくりはすごく立派なものなのだ。屋根は瓦葺で鯱のようなものまでのっているのだ。
右には四角い石組みがあって、これは旧国分寺の跡のようだ。鐘楼の横には七重の塔の芯礎という巨石も置かれている。本当に国分寺だと思ってしまう。
このお寺の大師堂がよくわからない。本道の右に御堂があるのだが、大師堂という額がかかっていないのだ。
納経所はもっとわかりにくくて、境内の右の細い道を行って、突き当りの民家のようなのが納経所なのだ。
もう4時を過ぎている。急がなければいけない。
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